父親の認知症について

父親の物忘れが少し気になるようになってきたので、他の体調不良でかかりつけの病院にいったときに相談してみると「認知症の初期症状で、
この先もっと物忘れがひどくなってくる可能性が高いですね。」と言われました。その後数カ月の間にずいぶん気になる症状が増えてきました。

 

私の家にいつも車で孫の顔を見に来ていたのですが、電話がかかってきて「今、道に迷っている。わけが分からない。」というので
近くにあるものを聞きだし探しに行ったことがまず私にとっては大きな出来事でした。
10年以上通い慣れた道だったことと今までにそういうことは1度もなかったので、すごく不安になりました。

 

その後も、一人暮らしの父から電話があり「冷蔵庫に鯛の刺身が入っているけど、入れてくれたのか?」と聞かれました。
当然そんなわけもなく「違うよ。お父さん買ったん違うの?」と聞くと「何で買うんだ!買ってないから聞いてるんだ!」といい
さらには「となりの家の人が勝手に入れたんだなぁ」と1人で納得していました。

 

1日のうちときどきそのような症状になるのですが、なにも問題なく過ごしている時間もたくさんありました。
ですが、靴を家に入る前に脱いでいたり、今まではずっと決めて守ってきた定額の生活費では足りなくなってその理由も
「なんでお金がなくなるのか分からない」というようになってきました。

 

車に乗るのは危険なのでもう乗らないように説得して心配しつつも電話やこちらから出来るだけ訪ねることをしていましたが(我が家は車が1台なのでそれに主人が載って出勤するためなかなかすぐに行くのが難しかったのでいつも父のほうが来ていました)
私の家に来ようとしたときに(まず歩いて行こうという距離ではないのですが・・)歩いて私が子供のころに住んでいたアパートまで行ってしまっていたり
自分の家が分からないと電話があったりということが続きました。

 

そのうちに携帯電話や財布をしょっちゅうなくすようになってきて、そのほかにも今までのような物忘れの症状が気になるので、心配で
私の自宅のすぐ近所に引っ越しをしてきてもらいました。
同居という方法もありますが、我が家はせまいハイツですし私一人で決められることではないので、とにかくせめて近所にと思い引越しをしました。

 

それからは、私がほぼ毎日様子を見に行ったり話したりして、姉の子供たちと我が家の子供たちと合わせて4人の孫たちも自転車で遊びにこれる距離になったため父親の日常に良い刺激が加わっていると思います。

 

不思議なことに、引越しをしてからは引越しの準備、引越し後の片づけなどをしているときから認知症の症状がかなり軽減してきました。
あわただしく過ごすことが良い結果をもたらしているのかなぁと考えていた時に、父親が「1人で話し相手もいなかったからこのままずっとテレビを
見ているだけで死ぬまで過ごすのかとゾッとしていた」というのを聞いて、いつも父親が孫を見に遊びに来ていたとしても一人暮らしなので一人の時間が圧倒的に多かったのだから、当然とても寂しかったのだろうな。人づきあいが昔から苦手で友人もほぼいなく近所でもゲートボールなど楽しんでいる老人会などにも参加できない性格の父親なのでなおさらだと思います。そういうことも認知症の一因となっているのかな・・と感じました。

 

今はとても近所に住んでいるのでそばにいてこまめに様子を見ることが出来、会話をする時間もあるのでこのまま症状が進まないようにと願いながら過ごす毎日です。